やりがいの搾取とやりがいの醸成

介護職向け

こんにちは、かねまるです。

介護職の皆さん、『やりがい』は感じていますか?

厚生労働省は介護職員の処遇改善の論点として、「やりがいの醸成」を掲げたそうです。

それがこちらの記事となります。

「介護が“やりがい搾取”にならないように」 審議会で厚労省にクギ | articles | 介護のニュースサイトJoint
《 社保審・介護給付費分科会 9月30日 》来年4月の介護報酬改定に向けた議論を進めている審議会の9月30日の会合で、厚生労働省は介護職員の処遇改善を俎上に載せた。【Joint編集部】

私は記事を読んで、「やりがいの醸成」は優先度が低いと思いました。

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そもそも、調査対象が間違っている

賃上げや職場環境の向上、適切な業務分担の推進などと並ぶ論点として、「やりがいの醸成」を掲げた。あわせて基礎資料として、勤続10年以上の職員に「仕事を続けるうえで重要だと思うこと」を尋ねた調査結果を提示。「やりがいがあること」が36.6%で最も多かった(*)と指摘した。

* 2位は「能力や業務内容を反映した給与体系(31.4%)」、3位は「上司や同僚を含め職場全体の雰囲気がよいこと(27.8%)」。

「介護が“やりがい搾取”にならないように」 審議会で厚労省にクギ | articles | 介護のニュースサイトJoint https://www.joint-kaigo.com/articles/2020-10-02.html

あのね。

聞く相手が間違っていると思います!

勤続10年以上の介護職なんて、歴戦の兵ですよ!

歴戦の兵(勤続10年)の図

悪条件だろうと、『やりがい』を胸に戦い続けてきているわけです。

現環境を『やりがい』を理由に納得してきてくれているわけです。

『やりがい』を理由に、福祉だからと悪条件を押し付けてきた過去があるわけです。

職場環境の向上や適切な業務分担を進めたいなら、そもそも介護職の不足を無くすべきかと思います。

  • 他業種の方に、介護業界の悪いイメージを聞いて改善する
  • 介護職を離職した方に、何が嫌で続けられなかったか確認する

こういったことをしないと、一向に介護職の処遇は改善されないと思います。

“やりがい搾取”の場になってるよね

連合の伊藤彰久生活福祉局長は、「今日的に『やりがい』は大変危うい言葉になっている。『この仕事は給料以上にやりがいがある』と言い、不当に安い賃金や劣悪な環境で働かせることに厳しい評価がくだされている。そのことを十分に認識する必要がある」と問題を提起。「介護が“やりがい搾取”の場にならないように留意すべき。厚労省の任務を考えて欲しい」とクギを刺した。

「介護が“やりがい搾取”にならないように」 審議会で厚労省にクギ | articles | 介護のニュースサイトJoint https://www.joint-kaigo.com/articles/2020-10-02.html

本当にこの通りだと思います。

『やりがい』を胸に戦いつつ、現場に疲れ果て、給与や待遇にも恵まれなかった人がいたことを忘れてはいけないと思います。

やりがいって本当に危険な言葉です。

  • 「福祉はやりがいがある仕事だから続けられるんだ」
  • 「やりがいを感じないと、この仕事は続けられないね」

そんな言葉をいっぱい聞いてきました。

まるで皆、自分が納得するように。

正直、今の介護業界はまだ”やりがい搾取”の場となっていると思います。

待たれる人材確保とリモート化

昨日の記事でも書きましたが、リモート化が待たれています。

やはり介護職員が介護に向き合えるようになるには、業務負担の軽減と人材確保が必須です。

私はデイサービスに勤務していますが、これらが満たされれば介護の質が上がります。

  • 介護予防としてさらに実践的な機能訓練が提供できる
  • コミュニケーション機会が増えることで、利用者さんの社会性向上に資する

このようなメリットがあります。

本当に利用者さんに必要なサービスを提供できる環境が整えば、自ずとやりがいは付いてくるものだと思います。

まとめ

  1. 現状は”やりがい搾取”の場になっている
  2. やりがいよりも求められている環境を構築することが第一
  3. そうすれば、自然とやりがいはついてくる

介護保険による自由市場化で『やりがい』は便利な言葉になってしまったと思います。

それを本来の意味に戻すことが、厚労省や私たち現場のものに求められていることかもしれませんね。

ではまた!

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