
もうすぐ定年だけど、退職後は何をしようかしら。
一生懸命がんばってきたんだから、しばらくはのんびりしようかしら?

待って下さい!
介護職としてお伝えしたいことがあります。
休むのも大事ですが、一度自分を作り直しませんか?
こんにちは、かねまるです!
今回は定年を迎える手前の『人生の先輩方』に、若輩者ですがお伝えしたいことがあります。
老後を迎えた後はゆっくりしたいですよね。
でも、過度な休憩は心と身体に毒なんです。
今回は介護職の視点から、老後を豊かに暮らすための手段をお伝えします。
それは自分を『作り直す』ことです。
解説していきます。
なんで自分を『作り直す』必要があるの?

別に何かを始めなくても良いんじゃないの?
趣味とかあるし、のんびり過ごせれば良いのよね。

まずは、何で自分を『作り直す』必要があるのかを解説していきますね!
- 人間はやるべきことのために、習慣の中で生きている
- やるべきことがなくなると、習慣が失われる
- 高齢者はそれによって、認知症や身体機能の低下を起こしている
- 新しい生活づくり、習慣を作り直すことで老後を豊かに暮らせる
一つずつ見ていきましょう!
人間はやるべきことのために、習慣の中で生きている

人間はみんな、生活を『習慣化』させています。
- 生活のために、仕事に行く
- 昼食のために、仕事に行く最中に行きつけのコンビニに寄る
- 家族のために、お昼休みにメールや電話をする
- 夕食のために、帰りに最寄りのスーパーに寄る
- 清潔のために、帰宅したら洗濯や入浴をする
- 明日のために、決まった時間に寝る
毎日、全く違う生活を送っている人はなかなかいないですよね。
『習慣化』した生活を送っている人が大半でしょう。
やるべきことがなくなると、習慣が失われる

定年や引退って、ものすごく大きな人生の転機なんです。
- 生活のために、仕事に行く『必要がない』
- 昼食のために、仕事に行く最中に行きつけのコンビニに寄る『ことがなくなる』
- 家族のために、気が向いたときに連絡する
- 夕食のために、帰りがけでなくてもいつでも最寄りのスーパーに行ける
- 清潔のために、洗濯や入浴をするのも気が向いたときで良い
- 明日のために、決まった時間に寝る『必要がない』
全てが今まで通りでなくていい。
『習慣』から解放された。
全てから解放された。
でも、それは『すべきことを見失った』瞬間でもあります。
高齢者はそれによって、認知症や身体機能の低下を起こしている

介護職をしていると、『やることをなくした人』をいっぱい見ます。
いくつか例をご紹介します。
事例①:仕事を定年退職してのんびり過ごしていた男性

定年後はたまに釣りや麻雀に行くなどして過ごしていたそうです。
でも普段は出かけないもんだから、段々と出不精になっていきました。
そのうち下肢筋力が弱り始め、自宅内で転倒しました。
大腿骨骨折でさらに外出機会が減り、最近は『認知症状』が出てきたそうです。
事例②:家族の介護が終わって、糸が切れたように認知症状が出始めた女性

80歳のご主人の介護を毎日していたそうです。
頑張ったおかげか、ご主人は穏やかに亡くなられたとのことでした。
そのことに対しては『自分はよく頑張った』と誇りに思っていたそうです。
しかし、ご主人が亡くなられてしばらくしてから少しずつ『認知症』が出始めました。
買い物に行くと不要な量のパンを買ってしまい、食べきれずに腐らせてしまうこともしばしば。
無駄な買い物をしてしまうので、最近は自宅から出ないよう子どもたちに諭されているそうです。
新しい生活づくり、習慣を作り直すことで老後を豊かに暮らせる

やることがなくなる、習慣がなくなるって怖いのね。
具体的にはどうしたら良いのかしら?

新しい生活の目的、やるべきことを少しずつ取り戻す必要があります。
どんな時も目標が必要ってことですね!
- 自分がどんな過去を過ごしてきたのかを振り返る
- そこにはどんな夢があったのかも思い出す
- これからどんなことをしてみたいのかを考える
- 少しずつ、やりたいことを『目標』へと変えていく
- 目標へ向かうことで『習慣』が作られ、新しい生活へシフトしていく
この順番で少しずつ目標と習慣を作っていくことで、新しい生活をスタート出来ます。
目標がある、外出機会がある、刺激のある生活を送れる。
介護職をしていて元気な人を見ると、皆こういった生活をしています。
無理矢理にでも用事作って出かけるんですよ。
でも、だからこそ元気に過ごしているのだと思います。
もっと具体的な行動は?

こちらの書籍をおすすめします。
熟年期を迎えた方が創造的な生活を過ごすための、具体的な四つの手順を紹介してくれています。
私は四つの手順の中でも『モーニング・ページ』『メモワール』に感銘を受けました。
詳しくはご自身で書籍を手にとって、ご確認下さい。

まとめ!
- 人間はやるべきことのために、習慣の中で生きている
- やるべきことがなくなると、習慣が失われる
- 高齢者はそれによって、認知症や身体機能の低下を起こしている
- 新しい生活づくり、習慣を作り直すことで老後を豊かに暮らせる

これで定年を迎えても安心ね!
いつまでも元気で楽しく過ごしたいもんね!

デイサービスで働いていると、70代だけど80代後半くらいかなって思うくらい元気がない人がいます。
逆に90代半ばなのに『下っ腹が出て困るから、良い運動を教えてくれない?』って驚くようなことを仰る方もいらっしゃいます。
全てはあなた次第!ですね。
ここまでご精読ありがとうございました!

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