こんにちは、かねまるです!
介護職をしていると、利用者さんとの会話は必須な業務となってきます。
ただ、なかなかこちらの意思が伝わらないときがあるんですよね。
特に耳が遠い方や認知症の方だと、なおのこと伝わらないこともしばしば…
こういった悩みを解決する手段の一つが、『短文で話しかける』というものです。
- 利用者さんが理解、認知しやすい
- こちらの労力が少なくなる
こういったメリットがあります。
そこで今回は、『短文で話しかける2つのメリット』について解説します。
そもそも、短文って何?

- 必要な単語だけを使っている
- 最小限の文節にしている
- 要は、短い文章で意味が伝わる!
これが短文です。

〇〇さん、あそこでみんなが待っているから、一緒に運動しましょう!
こういった声掛けだと、文節が繋がってしまっています。

〇〇さん。
あそこで運動しましょう。
みんな待っていますよ。
このように最低限の文節で区切って話しかけます。
一つの文節ごとに『相手が理解しているか様子を見てから』次の文節を話しかけると、より相手に伝わりやすくなります。
短文で話しかける2つのメリット

メリットは2つ有ります。
- 利用者さんが理解、認知しやすい
- こちらの労力が少なくなる
それぞれ、解説していきます。
利用者さんが理解、認知しやすい
- 一回の情報量が少なく、耳が聞こえづらくても理解しやすい
- 文章量が少ないため、認知力が低下していても認知しやすい
高齢者の難聴、いわゆる老人性難聴(加齢性難聴)は混合性難聴の場合が多いです。
簡単に言うと、補聴器をつけたとしても完全な聞こえ方にはならない状態ですね。
一部の音が聞き取りづらい状態で色々と言われるのは、『聞き取れてない音の穴埋め作業』が終わる前に次の音が来ている状態と言えます。

また、短文で話しかけることは認知症の利用者さんにも有効です。
一つ一つの文節を認知してもらうことによって、意思疎通しやすくなります。
理解度、認知度が上がることによって意思疎通を平易にする。
これが1つ目のメリットです。
こちらの労力が少なくなる
- 聞こえづらくて何度か伝える場合も、最小限の会話量で済む
- 表情や口の動きなどを意識しやすい
同じこと何回も言うの、結構大変!
もし上手く聞き取れていない場合でも、短文で話すなら『聞き取れていない文節』をリピートするだけなので、会話量が少なく済みます。
まぁこれは副次的な効果でして、大事なのは表情や口の動きなどを意識できることですね。
『ラポール法』などの、相手に合わせたコミュニケーションはとても重要です。
詳しくはこちらの記事をご確認下さい。
わかりやすい表現は、認知症の利用者さんにとても有効です。
わかりやすい表現でないと、こちらの伝えようとしていることが認知しずらいからです。
表情や口の動き、動作などを含めて
『こちらが伝えたいことがあるんですよ〜』
ということがわかるようにアピールしていきましょう。
短文で話す例
例えば、認知症の利用者さんにトイレに行ってもらうのに、こう話しかけてたとします。

時間だからトイレに行かないと!また漏らしちゃったらどうするの!?
うん、こいつは介護職を辞めたほうが良い。
いやいや、自分で作った例文に何故イライラするんだ、私。
なんだか極端な介護職キャラを作ってしまった気がしないでもありませんが、話を進めましょう。

〇〇さん。
時間ですよ。
トイレに行きましょう。
このように文節で区切ることによって、
- 名前を読ばれた
- 時間らしい(なんだか知らんけど)
- トイレに行ったほうが良いらしい(そんな気がする)
といった順番で理解、認知が出来ます。
まとめ!!
- 短文で話しかけることによって、意思疎通が平易になる
- 会話に労力をかけずに済む
- その分、表情や口の動きを意識しやすくなる
- 文節ごとに相手の理解が追いついているか、確認ができる
大っきな声で何度も同じことを言う。
疲れるし嫌ですよね。
話し方を意識するだけで、伝わり方も疲労感も大きく変わります。
私自身も認知症の利用者さんにこの話し方を心がけていますが、やっぱり楽ですよ。
コミュニケーション方法を考えて、利用者さんと仲良く会話していきましょう。
コチラの記事もコミュニケーション方法についてまとめていますので、是非ご精読下さい!
ではまた!
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