こんにちは、かねまるです!
突然ですが、私の妻は“てんかん”を持っています。
ちなみにてんかんとは…
てんかんは、突然意識を失って反応がなくなるなどの「てんかん発作」を繰り返し起こす病気ですが、その原因や症状は人により様々で、乳幼児から高齢者までどの年齢層でも発病する可能性があり、患者数も100人に1人と、誰もがかかる可能性のあるありふれた病気のひとつです。
てんかん|こころの病気を知る|メンタルヘルス|厚生労働省 https://www.mhlw.go.jp/kokoro/know/disease_epilepsy.html

急に意識を失って倒れたり、痙攣を起こしたりするから、初めて見た人は結構びっくりするみたいですね。

私は弟もてんかん持ちだったので、妻の発作を見たときは落ち着いて対処できましたが…
知らないと、どうしていいかわからないでしょうね。
妻は強直発作(全身を強張らせるように固まり、転倒したりする)などは少なく、どちらかというと複雑部分発作(普通に座ってテレビを見てるように見えるけど、意識がなかったりする)といった症状がメインです。
子どものころから通院もしていたので、てっきり自立支援医療は申請しているのだろうと思っていました。

自立支援医療ってなんですか?

指定された病気(この場合はてんかん)でかかる医療費の自己負担額が、3割から1割になる制度です。自己負担額の限度額もあるので、限度額以上の金額は払わなくて良くなります。
簡単に言うと、自己負担を軽減するための助成制度です。この制度を妻は受けていなかったんですね。
自立支援医療は指定機関でないと受けられない!
自立支援医療は、“指定された医療機関”でないと受けられません。これは日本てんかん協会のホームページにも記載されています。

てんかんを診てくれている病院なんだし、指定医療機関じゃないのかなって思った私は「自立支援医療 指定医療機関」でググりました。
実は指定医療機関のリストは、各都道府県で管轄している主管課がホームページ上に掲載しています。そこで調べてみたところ…
リストに載ってないし。

指定医療機関じゃないということは…?

自立支援医療による助成を受けられないってことですね。
そもそも受けられない病院だから、受けていなくて当然でした。
指定機関じゃない病院だからか、助成の案内をしてくれない
病院が全部教えてくれると思ったら、それは間違いです。
その病院で受けれる制度は病院も結構教えてくれますが、病院で対応していない制度まではなかなか案内してくれません。

むしろ、院内で対応可能な制度でも、案内漏れが出ることはあります。
私の担当していた利用者さんの中には、特定疾患(難病)の医療助成対象なのに、案内してもらっていませんでした。
やはり、自分が特定の病気になったときは、自分でも

何か受けれる助成がないか、調べてみよう…
といった感じで動く必要があります。
助成を受けて、医療費負担は大幅に軽減!
というわけで、妻にこのことを教えて、自立支援医療の申請をしてもらいました。
- 元々通院していた病院の主治医に、自立支援医療を受けたいから指定機関へ紹介状を書いてほしいことを伝える
- 市役所に行って、障害者支援課(地域によって名称が異なる)に自立支援医療を受けたい旨を伝え、書類を預かる
- 指定医療機関を受診し、紹介状を渡して診断書を書いてもらう
- 市役所に診断書や申請書など、必要書類を揃えて提出
- 自宅に自立支援医療受給者証が届くので、今後の通院時は必ずそちらも窓口に出す
なかなか時間のかかる手続きではありましたが、2〜3ヶ月程度かかって受給者証が届きました。

受給者証が届いて、どう変わりましたか?

一回の通院で薬代と合わせて3万円くらいかかっていた医療費が、1万円まで下がりました!

すごい!大幅に下がりましたね!
やー、良かった良かった。妻にも喜んでもらえたし、社会福祉士らしいことが出来たんじゃないでしょうか。
家族とはなるべく情報共有しようね?

にしても、何で今まで気づかなかったんですか?

ぐっ…。
うちは金銭管理については、完全に夫婦間で分離してるんですよね。
「薬代とか高いなぁ」って言葉は聞いていましたけど、正直気にも留めてませんでした…

…ちゃんと奥さんとはコミュニケーションを取りましょうね。
今回はてんかんの自立支援医療導入について解説しました。
ちゃんと助成を受けられれば、負担は大きく軽減されます!
制度の対象か悩んだら、とりあえず市役所に相談すれば答えてくれるので、わからなければ質問しましょう。
ではまた!
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